圧縮・真空パックされた袋から出すとブワっと膨らむ「圧縮マットレス」。
今回は、圧縮マットレスは再圧縮できるのかについてご紹介します。
ズバリ!マットレスは再圧縮可能
ただしそれは理論上のお話です。
圧縮はそもそも、工場の専用圧縮機や真空パック装置でされています。市販されている家庭用の道具や手作業では十分な圧縮力や密封性を確保することは難しいです。
ウレタン素材のマットレス(低反発・高反発フォームなど)は、空気を含んだ素材のため再圧縮が比較的容易かも知れませんが、ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスは困難です。
仮に再圧縮ができたとしても、リスクがあることをご紹介します。
再圧縮に伴うリスク
- 破損や変形
無理な再圧縮で、素材が元の形状に戻らなくなる可能性大 - 寝心地の変化
元の性能(反発力、体圧分散性など)が変わる可能性大
寝心地の変化については、弊社の圧縮マットレス(ポケットコイルマットレス)で独自に実証済み。
圧縮マットレスを開封し数日間広げ、また数日後に工場の専用圧縮機と真空パック装置で再圧縮したところ、明らかに別物になってしまいました。コイルの高さはそこまで変化が無かったものの、反発力が大幅に劣化したのです。
結論:再圧縮はしないこと
再圧縮したい理由に「引越しで運びやすくしたい」が多いようですが、結果的に「普通に運ぶべきだった」「買い替えた方が良かった」となってしまうのは嫌ですよね。
再圧縮は、技術的にもリスク的にも現実的ではありません。圧縮マットレスは「一度開封したら、もう圧縮しない」前提で使用しましょう。